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作詞で鍛えるプレゼン力

約 3 分
作詞で鍛えるプレゼン力

先日、たくさんのクリエイターが集まってチームで曲を作る「コーライティング・キャンプ真鶴」のワークショップに参加してきました。

コーライティングとは

1つの楽曲を作るために作曲家が集まって、得意分野を活かしながら化学反応を起こす創作方法

です。

二日間で初めて会った人たちと曲を作るのはとても新鮮で楽しかったです。

ワークショップの最後には、他のチームの人たちからも「作詞の仕方」などついて質問されたので、私なりの考えをお話ししました。

作詞をする上で必要なこと

歌は歌詞だけで成り立つものではないのですが、歌の世界観や歌う人の持つイメージを左右する大切な要素です。
そこで、歌詞を作るときには「この歌(アーティスト)はこういう世界観を表現しています」ということを伝える「プレゼン力」が必要になると思います。

簡単なところでは「一人称をどうするか」だけでも世界観は変わってきます。
例えば英語なら「I」以外はありえませんが、日本語なら「私」「わたし」「ワタシ」「あたし」「アタシ」「僕」「ボク」「俺」「オレ」など、様々な表現があるんです。
この微妙な違い、難しいかもしれませんが、使い分けることによって様々な主人公を書き分けることが出来ます(作り手によって捉え方が様々なので、それもまた面白いです)。

また、メロディによっても生まれてくる物語が変わってきます。
世界観を作るときに大事なのは「誰が歌うのか」「誰が聞くのか」「聞いた人がどんな風に感じるのが良いのか」などを考えながら作ることです。

私が、ワークショップの最中にPCの画面を見ながら歌詞を作っていくのを見て、周りの人は驚いていたようです(私にとっては普通なので、どのあたりに驚かれたのか分からないのですが)。
慣れないうちは「どのような世界観を作ればいいんだろう」と悩むことも多いと思いますが、数をこなすうちに自然と出来るようになってきます。

「どうやったら歌詞が浮かぶんですか?」
という質問がありましたが、それについては
「〆切が迫ると浮かんでくる」
としか答えられませんでした。
考えている最中のことは、必至なので自分ではよく分からないですね。
集中していると脳のシナプスがつながる(いわゆる「アイディアが降りてくる」)のではないかな、と思います。

まずは作品力で勝負

私に限らず、クリエイターの人は引っ込み思案が多い、と、今回のキャンプでも感じました。
同じレベルの作品が並んでいた場合、作品以外でアピールすることが得意な人が選ばれる可能性がありますが、まずは作品が一定レベルに達していなければお話にならない、と私は思います。
でも、作品以外のアピール力も欲しい、と今回の体験では考えさせられました。

海辺の街でクリエイターと出会い、作品をみんなで作る。
本当に、とても刺激的で楽しい二日間でした。

この記事を書いたライター

【詩を売るオンナ】作詞家Mikey
作詞家・シンガーソングライター。
NEWS/クリス・ハート/水樹奈々/玉置成実/Candy Boy…etc.
ジャニーズ、アイドル、声優、アニソン、K-POPなど、ジャンルを問わず様々な歌詞を提供。

結婚式などで歌われる「レターソング」や企業の「社歌」「CMソング」、アーティストの楽曲制作、作詞講座などもしております。


主な歌詞提供作品
【作詞】
NEWS「紅い花」
NEWS「なんとかなるさ」
NEWS「君想フ夜」
クリス・ハート「We are Family!」
Candy Boy「Season~もっと君と~(丸美屋「釜めしの素」WEB限定CM曲)」
Candy Boy「この気持ち花束に込めて(地域情報番組 「シャキット!」2018年7月度EDテーマ曲)」
玉置成実「願い星(ゲーム「アークライズファンタジア」イメージソング)」
カスタマイZ「一筋の光明(「シドニアの騎士 第九惑星戦役」先行上映版エンディング主題歌)」
水樹奈々「Lost Days(TVアニメ「こいこい7」挿入歌)」
野中藍「だってあなたはあなたはだから(テレビ東京『あにてれ Presents アニソンぷらす+』オープニングテーマ)」
X4「誓い(舞台「暁のヨナ」イメージソング)」
他多数

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