助産師フォトグラファーのSaoriです。
新型コロナウイルスの影響もあり、最近野菜作りを始めました。
‟食”は体づくりの資本。
「せっかくなら自分で食べる食材は自分で作ってみよう」と思ったのがきっかけです。
まだまだ分からないことだらけですが、野菜作りをする中で、私が学んだ知識などをお伝えしていけたらと思います。
せっかくなので、日本の食材を使った『美容と健康の食』についても書いていこうと思います。
新玉葱(しんたまねぎ)の旬は “春”
普通の玉ねぎは、通年いい状態で手に入ります。
しかし、新たまねぎの旬は春。
愛知県では、主に新たまねぎと呼ばれる貯蔵しないタイプのたまねぎが作られていて、4月頃から7月頃にかけて収穫・出荷されています。
写真は、私の祖母が育てた新たまねぎです。
畑に大量に植わっていたのを、引っこ抜いてたくさんもらいました。
丸々してかなり立派な出来栄えです。
新たまねぎは、皮が薄く、実の水分が多く、とてもみずみずしいのが特徴です。辛味も少ないため、サラダなど生で食べるのも美味しいです。
殺菌・抗炎症・抗酸化作用?たまねぎの効能とは?
よく、「たまねぎを食べると血液がサラサラになる」と言われたりします。
実際のところどうなのか。
この血液サラサラになるというのは、本当。
たまねぎのもつ健康効果をもたらす成分は、大きく分けて2つ。
1つ目は、有機硫黄化合物。
2つ目は、ケルセチンという成分です。
有機硫黄化合物とは?
有機硫黄化合物には、3種類の成分があります。
①たまねぎにもともと存在する成分 → イソアリイン。イソアリインは、たまねぎに含まれる辛み成分。すぐれた抗酸化作用があると言われています。
②たまねぎを切ったときに、新しくできる成分 → 代表的なものは、チオスルフィネート。チオスルフィネートには、がんやぜんそくの抑制作用、血糖を下げる作用、血小板の凝集を抑制する作用などがあります。血小板の凝集を抑制するということは、血液が固まりにくくなる=血液サラサラということなんですね。
チオスルフィネートは、タマネギを切って20~30分たつと生成されるそうです。
③たまねぎを切ったときに生じる香り成分 → 量的に多いのが、シクロアイリン。シクロアイリンには、がん抑制、血糖を下げる作用、脂質低下、血流改善などの作用があります。
これらの成分は、熱することで損なわれることはないですが、水に溶けやすいと言われています。
女性に嬉しい成分、ケルセチン
ケルセチンは、たまねぎの可食部や外皮に含まれていて、強い抗酸化作用があります。
ケルセチンには、活性酸素の害を防いで、動脈硬化やがん、老化を防ぐ作用があります。さらに、女性ホルモン(エストロゲン)のような作用もあり、骨粗鬆症の予防に有効です。
女性にとっては嬉しい作用がたくさんですね。
たまねぎの効能を最大限に活かすポイント
抗酸化作用、血流改善、脂質低下、老化防止など、嬉しい作用がたくさんのたまねぎ。
たまねぎの効能を十分に生かすには、2つだけポイントがあります。
・たまねぎを切ったら、なるべくそのまま20~30分置いてから調理をする
・水にはなるべくさらさない
少し手間をかけるだけで、美味しいのにくわえ、健康にもプラスアルファできます。
酢とたまねぎの相乗効果!簡単・美味しい『酢たまねぎ』
酢たまねぎの作り方は簡単。
薄くスライスしたたまねぎに、白ワインビネガー(米酢、黒酢などでも可)、砂糖(はちみつでも可)、塩少々をあわせたものを混ぜるだけ。スライスしたたまねぎがしっかりと浸かるくらいの量があればよいです。
冷蔵で2週間程度もつため、常備菜にもなります。
冷えて少し甘くなったたまねぎ、とても美味しいです。
「酢」は、摂取した食べ物を効率よくエネルギーに変え、疲労回復にも役立つと言われており、 自然治癒力も高めてくれます。ここにたまねぎをあわせたら、相乗効果間違いなしですね。
からだの中で、溶けるように変化し吸収されていくのが、嬉しい食材です。
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