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女性の体の不思議、不妊治療の前に知っておいてほしい豆知識。卵子っていつできるの?卵子年齢とは?

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女性の体の不思議、不妊治療の前に知っておいてほしい豆知識。卵子っていつできるの?卵子年齢とは?

助産師フォトグラファーのSAORIです。

今月頭、厚生労働省から2018年の出生数の発表がありました。

2018年の出生数91.8万人、最低を更新 出生率は1.42

www.nikkei.com/article/DGXMZO45809520X00C19A6MM8000/

出生数は3年連続で100万人を切り、合計特殊出生率は1.42。1.42ということは、夫婦2人の間に、子どもが最低1人で、平均して2人も生まれていないということ。人口がどんどん減っていく訳ですね。

晩婚化や結婚という選択をしない人の割合も増えていることも要因のひとつだと思いますが、不妊治療をし、日々悩まれている方が増えているのも事実だなと感じます。

日本では性教育の話をするもの、問題視されるようなことがありますね。自分の体のこと、相手の体のことを知り、その上で相手を理解し思いやる。性交渉・妊娠・出産についても、知識がなく行っていれば、動物のソレと同じではないのかなと思います。

最近こういう話をしていると、「年齢を重ねて妊娠したいと思ってから、こういう知識を知った」「もっと早くに知っていれば・・・」と、無知な自分を責めたりする声やもっと早くに知っておきたかったという声が多く聞かれます。

本当は子どもの頃に、自分の親からでもいいですし、どこかで学ぶ機会があれば一番よいですよね。

意外と知らない人も多い、『女性のもつ卵子の豆知識』。今日はお話していきたいと思います。

妊娠のもとになる卵(卵子)はいつできるのか?

妊娠の主役である卵子。卵子のおおもとになる原始卵胞というものは、女性がまだ胎児としてお母さんのお腹の中にいる頃に出来あがっています。生まれる前からすでに、一生分の卵子をもって生まれてくることになります。

出典:日本生殖医学会HPより

胎児の5~6か月がピークで500~700万個、出生時には200万個程度の卵をもって生まれてきます。生殖可能年齢の思春期に入った頃には20~30万個にまで減ります。その中から一生のうちに排卵する卵子の数は、400~500個程度です。排卵する卵子とは別に、思春期以降も月に1000個程度消滅していくと言われています。37歳を過ぎると、一気に卵子の数が減っていき、卵子の数が1000個を切ると、閉経に至ります。

卵子の年齢って?卵子って年をとるの?

卵子は胎児の頃にはできあがっている、先ほどお話したことを頭に入れ考えると、自分の年齢=卵子の年齢となります。他の細胞と同じで、卵子は年をとり老化していきます。

逆に男性の場合。男性の精子は、日々新しいものが大量生産されているため老化はしません。年齢に関わらず、何歳になっても生成することができます。年齢に関わらず、1日に1千万から1億以上の精子が作られているため、どの年齢の精子でも妊娠可能です。精子、おそるべし、ですね。

卵子が年をとるとどんな影響があるのか?

卵子が年をとると、受精卵にうまくなれない卵子が増えたり、染色体異常を持った卵子が多くなったりします。

卵子の染色体異常は、年齢に関わらずおきます。しかし年齢を重ねるにつれ、受精卵になるまでの過程で細胞分裂をする際、分裂が失敗してしまうことが増えてくるようです。これも加齢によるエラーなのかもしれません。

妊娠適齢期とは?適齢期は実年齢がすべて?

年をかさねると同時に、卵子も老化していきます。それに伴い、卵から人を作り出すときの遺伝子発現や染色体の分離に不具合が出やすくなります。なので女性が年を重ねるほどに、妊娠率は低下し、流産率は上がります。妊娠初期の流産は、染色体の異常と言われています。

出典:浅田LCHPより

実年齢=卵子の年齢、ならば若いうちに妊娠するしかないのか。卵子の年齢を考えれば確かにそうなのですが、若ければ必ず妊娠可能とは一概に言えないこともあります。

最近は20歳代の若い方の中でも不妊が多くなっています。生理不順や無月経の子も増えています。年齢が若くても、卵巣の機能が低下していたり、それにより卵巣内の卵子の数が早く減ってしまうこともあり、年齢に関わらず妊娠しづらいこともあります。

妊娠適齢期というものは、その人のもつ卵巣の機能によって、様々であるため、人それぞれと言われています。若いから大丈夫!ではない、ですね。閉経年齢の10年前には妊娠可能年齢は終わると言われているので、41~42歳が妊娠の限界ということになります。

子どもをもつ、もたない、それはその人・夫婦のライフスタイルによって様々で、自由だと思います。でも今仕事を頑張る女性が増えてきている中、自分のキャリアを考え妊娠・出産に踏み切れない人が増えているような気がします。それはその人自身だけの問題でなく、社会の問題でもあると思います。

しかし、「仕事がひと段落ついた、いざ妊娠しよう!」と思った時、こういった事実を知り、自分を責め、悲しむ人が少しでも減りますように。どんだけアンチエイジングをしても、内臓や卵子の老化はさけることができないのが現状です。少しでも多くの人が、自分の体に対する知識をもち、人生設計・家族計画をしていくことができますように。

参考になる本たち

卵子の話が分かりやすく絵本になっています。できれば治療をせずとも赤ちゃんを授かることができるように、若い頃から妊娠に適した時期・卵子の事実について、正しい知識をもって、人生設計をしてほしいという願いが込められた絵本です。

妊娠の話、卵子の話が分かりやすくかかれた本。漫画で描かれているので、短時間で読めます。現在不妊治療中の方にもおすすめの一冊です。

この記事を書いたライター

【瞬間を売るオンナ】助産師・フォトグラファーsaori
助産師フォトグラファーのSAORIです。美しい風景・自然が大好き、美味しいもの大好きで歩く食べログと言われています。私がパワーを感じたスポットの写真、グルメ情報やお気に入り情報などをお伝えしていきます。心に彩りとスパイスをプラスする風景・写真がここにあります♡

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